小さな秋、心の宝箱
すこし前から夜には虫の声も聞こえるようになって。
近所の田んぼや雑木林で遊んでいた頃の思い出に繋がっていく。
刈り取ったばかりの稲穂の香りや野焼きの匂い。
綺麗な色した落ち葉や団栗を拾った時の湿り気を帯びた土の匂い。
どこからともなく風が運んでくる金木犀の馨しい香り。
いっぱい遊んで家に帰る途中、知らないおうちのお台所から漂ってくる
夕餉の匂いにつられて、家までずっと走って帰ったっけ。
石焼き芋屋さんの、あの売り声が聞こえてくると、
まだ遠くにいるのに連鎖反応でホクホク甘く香ばしい香りが蘇ったものだ。
そういえば最近、見かけなくなったなぁー石焼き芋屋さん。
そういえば最近、見かけなくなったなぁー石焼き芋屋さん。
記憶に残る秋の香りを思い出した瞬間から、
宝箱に詰まった思い出たちは黄金色に輝き始め
幾つになっても心を躍らせてくれる。
宝箱に詰まった思い出たちは黄金色に輝き始め
幾つになっても心を躍らせてくれる。
なんて、あまりに急に涼しくなったもので
まだ9月に突入していないのに気分はすっかり秋モード。
束の間の今みたいな気候の夜は
温かいミルクティーとお気に入りの本で
季節の狭間に陥りがちなセンチメンタルな気分に
どっぷり浸かっていたい。
by nijiirodays
| 2014-08-29 23:45
| personal opinion