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2014年 08月 24日

クラッシックホテルを巡る夏旅

遡ること、かれこれひと月以上も前のこと。
家族と3泊4日で富士・箱根・軽井沢・日光を訪れてきました。
今回の旅はタイトルにもあるように
日本を代表するクラッシックホテルに宿泊することがメイン。

もちろん観光もしました。ええ、しましたけれど

霧に隠れて、まったく富士山が拝めなかったとか、
観光ではないけれど、帰路便が1時間ほど遅れたりとか・・・。

ま、ある意味思い出っちゃー思い出なので
そんなことも記事に盛り込みながら4日間の旅行記をまとめて放出~!
だいぶ端折るけれど、それでも長くなりそう。あしからず。


まず初日、
明治11年(1878年)創業、リゾートホテルの草分けとして誕生した
箱根・宮ノ下『富士屋ホテル』。
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箱根の美しい自然に抱かれた登録有形文化財『花御殿』で1泊。
ホテル到着後、ミニ館内ツアーに参加しました。

昭和11年(1936年)に建てられた宿泊棟『花御殿』では、
部屋番号の代わりにすべて異なる花の名前が付けられており、
ドアのガラス窓にもルームキーと同じ三井萬里氏による
花の絵が嵌めこまれています。(案内スタッフ談)
私たちのお部屋はツツジでした。
クラッシックホテルを巡る夏旅_a0269673_01688.jpg

このルームキーは4代目だそうです。
昨年リニューアルされる前はもう一回り大きかったのだとか。
これだけ大きいと鍵を失くす人もいないでしょうね~。

富士屋ホテルでのお楽しみは、
何と言ってもメインダイニングルーム「ザ・フジヤ」でいただくディナー。
見応えのある折り上げ天井や独特の彫刻につい目が行ってしまう。

メインディッシュは、牛フィレステーキかビーフシチューで悩んだ末、
牛フィレステーキに。
翌日、翌々日もメインディッシュが牛フィレステーキと知っていたら、
ビーフシチューを選んだのにぃーー(>_<)

メインダイニングルームでいただける朝食はセットメニューのみだったので
バイキングにもそそられましたが、緑の隙間から朝の光が入る居心地の良い
ダイニングルームで朝ごはんをいただくシーンを想像したならば、、、
そりゃもうセットメニューでしょ!

てなわけで、アメリカンブレックファスト、ケーキブレックファストは2種類あって、
フレンチトーストを油で揚げた「フレンチトースト富士屋風」とクレープみたいな食感の
「パンケーキ富士屋風」と、3種類の朝食をそれぞれシェアしました。
もしまた行く機会があれば、別館『菊華荘』で和食もぜひ賞味したい(笑)。


2日目は明治27年(1894年)創業、旧軽井沢の『万平ホテル』。
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夕方、母と旧軽井沢銀座をぶらり散策しているとポツポツ雨が降り始めて
不覚にも傘を持たずに出てしまったことを後悔しつつ
小走りでホテルまでの道を急ぎました。

部屋にたどり着いた頃には機銃掃射のように激しい雨が地面を叩きつけて。
カーテンをめくって窓からそのすさまじい雨模様を見物しながら
ひどい目にあわなくってよかったと、ホッとしたのもつかの間、、、
翌日の天気予報が雨と報道で知り一同顔を曇らせる。

気をとりなおし、身だしなみを整え、
いざメインダイニングルームへ。

私たちはガラス屋根のテラス席に案内されました。
ふと窓の外に目をやると、さっきまでの激しい雨は小降りになって
緑がしっとり濡れてまだ薄明るい夕暮れの中で鈍く光っていたわ。
なんだか幻想的な雰囲気に酔いしれて
ガラス天井に雨の雫がつつぅーと滑り落ちる様子に見入ったり
テーブルキャンドルが揺らめくのをぼーっと見つめたり。
大正時代から使われているというお花の絵で縁取られた
美しいメニューカードを何とはなしに眺めたり。
目にも舌にも美味しいお料理を堪能しました。


3日目、観光の目玉スポット登場~。
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世界遺産に登録されたばかりの富岡製糸場を見学してきましたよ。
こちらでも最初、雨合羽を着用するほどザーザー降りでしたが
途中で上がって、雲間から日差しがカーッと照りつけて。
雨傘を日傘代わりにせねばならぬほど。

そう、こちら盆地なもんで、そりゃーもう蒸し暑いのなんのって。
暑いわ、蚊に刺されるわーで。
せっかくのボランティアガイドさんのお話にまったく集中できず。
こちらは外回りの見学が中心なので、夏は厳しいとのこと。
そういうことは早く言ってくれないと(苦笑)。

富岡を見学したあと、中禅寺湖と華厳の滝へ。
んが、またもやひどいどしゃ降りに出くわし、
中禅寺湖の目前に着くも、落雷による停電のせいで
仄暗い土産物屋で雨宿りする羽目に。

土産物屋の店内から
どしゃ降りの中禅寺湖を恨めしげに眺めていると
さらなる追い打ちが!
結局、華厳の滝も落雷の影響で、滝見台のエレベータが停止した
との情報が入り、敢え無く見学中止。トホホホホホ

そんなわけで、最終日のお宿
『金谷ホテル』にかなり早めにチェックイン。

どしゃ降りの中、果敢にもホテル周辺を散策。
その後、夕食まで時間があったので、しばしお昼寝。というか夕寝?
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こちら明治6年(1873年)創業の日本最古のクラッシクリゾートホテル。
ここのメインダイニングルームの格天井も素晴らしく美しかったわ。
日本最古というだけあって、ギャルソン&セルヴァーズも
年季の入ったベテランムッシュー&マダムばかりでした。



スマートな接客、行き届いた上質なサービスはもとより
どのホテルもクラシカルな中にも洗練されたモダニズムが同居していて
老舗だからこそ醸し出せる優雅な雰囲気とリラックス感に溢れていました。

と、ここまでアゲておいてなんですが、、、

万平ホテルは割と新しいお部屋でそんなことはなかったのですが、
どうも古~いニオイが気になって気になって・・・。

やっぱり泊まるなら、近代的(カプセル除く)なホテルがいいわ~
と、内心罰当たりなことを考えつつ、最終日の観光へ。
「見ざる聞かざる言わざる」
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本当に罰が当たったのか?
こちらでも容赦ないどしゃ降りに見舞われたのでした。


今となってはあれしきのどしゃ降りで・・・。


+++


連日報道されている広島の土砂災害、目を覆いたくなる惨状に胸が痛みます。
お亡くなりになった方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
そして今も行方不明の方々が一刻も早く救出されますように。
昼夜問わず懸命に救助活動をされている皆さまもどうかご無事で。
一日も早い復旧を願うばかりです。
by nijiirodays | 2014-08-24 01:01 | diary